祭概要

民俗芸能の宝庫と言われる北上市では、約１００団体が一堂に会する北上みちのく芸能まつりが開催されますが、中でも人気なのが「鬼剣舞」です。念仏剣舞の一つで、威嚇的な鬼の面をつけ勇壮に踊るところから鬼剣舞と呼ばれています。始まりは大宝年間（７０１〜７０４年）に修験の祖・役の行者小角が念仏を広めるために、念仏を唱えながら踊ったという説や、大同年間（８０６〜８１０年）に善行院が荒沢鬼渡大明神で悪霊退散・衆生済度の念仏踊りとして伝えたという説があります。

鬼剣舞は１人が白面、ほかの７人は青・赤・黒の面をそれぞれつけます。この４色は四季・方位を示すとともに悪魔を降伏させ人々を救済する明王を表わしています。「鬼」ではなく「仏」であるため、面には角がありません。

祭基本情報